INC February使用構築

2月のINCに参加した際の構築を紹介します。

〈構築経緯〉
ムーンルールが始まって以降、サンルールに引き続きグラソルガを使っていましたが、グラゼルネ、オーガゼルネ使用者のプレイング向上、またジメンZ持ちランドロスの増加により勝率が安定しませんでした。別の構築に切り替える必要を感じ、その際グラゼルネを試してみようと決めました。これはゼルネアスがムーンシリーズ禁止伝説でもトップクラスのパワーを持つこと、グラソルガのサイクル思考に近い立ち回りが出来ることが理由です。初期の構想ではガエンゼルネグラレヒレ+補完を考え、以下のような並びを使用していました。
f:id:minamikori:20190228175237p:plainf:id:minamikori:20190228175335p:plainf:id:minamikori:20190228175605p:plainf:id:minamikori:20190228175614p:plainf:id:minamikori:20190228175625p:plainf:id:minamikori:20190228175635p:plain
壁レヒレとバクアガエンでサイクル戦を展開して、グラゼルネを安全に繰り出すプランを主としています。グラードンはレヒレのサポートを受けられることからAS252振りでジメンZ持ち、ゼルネアスもCSベースで調整しています。しかし珠フシギバナに薄く、グラバナゼルネミラーで連敗を喫したため、カミツルギの枠を変更することに決めました。その際に候補に上がったのがウルガモスリザードンです。この2匹は追い風を使える炎枠という点で共通していますが、リザードンはサンパワーにより晴れ下で圧倒的な突破力を発揮できます。しかしながらコケコに縛られやすいこと、浮いているためにミストフィールド下でも眠り粉に当たってしまうことから、ホノオZウルガモスを使用しました。
ウルガモスを投入したことでグラードン入りへの立ち回りが安定、勝率が上昇しました。
しかしこの段階に来て、レヒレの必要性に疑問を覚えました。理由として次の事柄が挙げられます。
①光の壁がガオガエンのバークアウトと役割的に被っていること
②自然の怒りによる削りがジメンZグラードンの素断崖のサポートとしては微妙に足りず、ジオコン後のゼルネアスには過剰だと感じたこと
このような点を踏まえると、後任に求める要素は以下のようになります。
①レヒレの黒い霧に代わってジオコンを止められる技をもっていること
ミストフィールドに代わる状態異常対策を持っていること
この枠は神秘の守り珠フシギバナや竜舞挑発ハガネZギャラドスなど随分迷走しましたが、最終的には挑発デンキZカプ・コケコに決めました。EFにより催眠耐性を付けられることに加え、高い素早さを持つため低速で固まり気味だった上5体との噛み合わせも良好でした。またサポート役のレヒレが外れたことでグラードンの耐久力不足が目立ち始めました。そのため当時流行していたHD振り個体を使用してみたところ、ゼルネアスのジオコン後ムーンフォースを耐えて吠えるで流す動きがミラーで強力だと分かり、その後も耐久振り個体を使用し続けました。これらの並びは既に多くの方が使用しており、どこからメタを仕掛けられるか不安に感じる面もありましたが、この構築に辿り着いたのがINC1週間前で、構築を考え直す暇が無かったため調整の余地を残したまま本番を迎えることになりました。以下、使用した個体の解説になります。

〈個体解説〉
f:id:minamikori:20190410214357p:plainグラードン@イアの実 特性:日照り 性格:慎重
実数値:206‐170-160-×-154-114
技:断崖の剣/吠える/剣の舞/守る
PGLでも意地っ張りに次いで使用率の高い慎重グラードンです。混乱実を持っているため前回の半減実グラードンよりも行動回数を稼ぎやすいと感じました。断崖の剣と守るは言わずもがな必須技です。剣の舞はガオガエンなどの威嚇ポケモンに対抗すべく採用しました。吠えるは主にジオコンゼルネアスやトリックルーム展開役に撃ちますが、後述のコケコやガオガエンで対策しきれていたことを考慮すると、別の技に変えても良かったかもしれません。

f:id:minamikori:20190410214500p:plainゼルネアス@パワフルハーブ 特性:フェアリーオーラ 性格:控えめ
実数値:233-×-116-182-131-124
技:ムーンフォース/マジカルシャイン/ジオコントロール/守る
構築のエースでありムーンシリーズでも最強の鹿。このポケモンが勝負を決めるといっても過言ではありません。努力値に関して、他の面子でゼルネアスを対策するためミラーマッチを意識せず耐久に振る余裕が生まれました。自分はゼルネアスの特攻に振る意味がジオコン使用後、耐久に振るメリットがジオコン前にあると考えています。伝説枠のグラードンを始め、全体的に遅いポケモンで固めている以上、この構築はジオコンを積める否かで縛り関係が大きく変化します。なので今回はそもそもジオコンを使用できる場面を増やすために耐久に厚く振りました。技構成は言うこともないテンプレだと思います。強いて言えばマジカルシャインの枠は身代わり等と選択になるといった所でしょうか。

f:id:minamikori:20190410214522p:plainガオガエン@バンジの実 特性:威嚇 性格:慎重
実数値:200-135‐110-×-155‐84
技:フレアドライブ/バークアウト/猫騙し/蜻蛉帰り
前回に引き続きHDガオガエンです。サンシリーズでは強化アイテム持ちグラードン意識で物理耐久に振った個体もいましたが、ムーンシリーズの場合、ジメンZならB特化でも即死、そこまで防御に降らずとも交代を重ねてしまえば大体断崖2回は耐えるため、カイオーガ構築により強く出られるHDベースが適していると判断しました。吠える役割がグラードンに移ったので、バークアウトを代わりに採用。火力に欠ける所はありますがルナアーラへの安定択として機能したので、この技は成果が上がったと考えて良いでしょう。

f:id:minamikori:20190410214534p:plainモロバレル@バコウの実 特性:再生力 性格:穏やか
実数値:221-×-118-105-115-50
技:草結び/怒りの粉/キノコの胞子/守る
グラゼルネガエンでは雨乞いトルネオーガに勝てないため、怒りの粉によるサポートを期待して採用しました。バコウの実を持たせることでトルネロス対面でも一度は動かすことが出来ます。ゼルネアス同様集中されやすいため、地雷枠として守るを持たせています。グラゼルネに入るモロバレルの守るは読まれづらく、主にトルネガエン対面で圧力を維持するのに活躍してくれました。

f:id:minamikori:20190410214552p:plainカプ・コケコ@デンキZ 特性:エレキメイカー 性格:控えめ
実数値:149-×-106-151-102-181
技:10万ボルト/ボルトチェンジ/挑発/守る
デンキZで一回だけ超火力を発揮できるポケモンボルトチェンジで伝説を上手く繰り出す役割を持っています。性格が控え目になっていますが、これはムーンシリーズのメジャーポケモンに素早さ180以上があまり存在せず、素早さを落としても特に痛くは無いと判断したことが理由です。加えてコケコミラーで素早さ負けすることで、相手がボルトチェンジを使用した際引き先に削りを入れられるメリットもあります。挑発の枠に入る技は、草結びや放電、光の壁等多くの選択肢がありますが、ゼルネアスのジオコン阻止を任せている以上、最後まで挑発は抜けませんでした。

f:id:minamikori:20190410214627p:plainウルガモス@ホノオZ 特性:炎の体 性格:臆病
実数値:161-×-98-174-126-167
技:オーバーヒート/怒りの粉/追い風/守る
グラードンミラー枠です。C特化テテフのフィールドサイコショックをほぼ耐える所まで防御に降ったおかげで、物理ポケモンと対面した場合でも行動しやすくなっています。怒りの粉の枠に吹き飛ばしを採用するのもアリだと思います。このポケモンのサポート技はかなりレパートリーに富んでいて、一時期はグラードンと並べた時のことを考えて、霧払いや威張るも入れたことがあります。

〈選出について〉
優れたグラゼルネ使用者達によって書き尽くされた感じはありますが、それぞれの構築への選出を示しておきたいと思います。

vsオーガゼルネ
先発:ゼルネアス、モロバレル 後発:グラードンガオガエン

vsルナオーガ
先発:カプコケコorガオガエン、ゼルネアス 後発:ガオガエンorカプコケコ、グラードン

vsグラゼルネ
先発:グラードンorカプコケコ、ウルガモス 後発:グラードンorゼルネアス、ガオガエン

vsオーガネクロ
先発:カプコケコ、ゼルネアス 後発:グラードンガオガエン

vsオーガイベル
先発:カプコケコ、ゼルネアス 後発:グラードンガオガエン

vsオーガレオ
先発:ガオガエンモロバレル 後発:グラードン、カプコケコ

vsディアオーガ
先発:ガオガエン、ゼルネアス 後発:グラードン、カプコケコ

vsルナゼルネ
先発:グラードン、カプコケコ 後発:ガオガエン、ゼルネアス

vsホウオーガ
先発:ガオガエン、カプコケコ 後発:グラードン、ゼルネアス

vsその他
先発:ガオガエン、ゼルネアス 後発:グラードンウルガモス

〈成績とINC感想〉
成績:最終1830 26位
INC直前に増加したホウオーガ構築とミラーマッチへの対処の不完全さから、ムーンルールでは良い成績を残すことは難しいと考えていました。ですが蓋を開けてみると、ホウオーガ対策のルナオーガ大量発生やグラゼルネの減少など、対戦運自体は割と良かった方ではないでしょうか。また目標だったINC最終レート1830を達成できたので、ムーンルールの締めとしては満足しています。ウルトラシリーズではこれまでのノウハウを使うのが難しいかもしれませんが、なんとか納得の行く構築を組めるように色々考察したいと思います。

INC November使用構築

f:id:minamikori:20180830214730g:plain f:id:minamikori:20171016204055g:plain  f:id:minamikori:20180830215251g:plainf:id:minamikori:20180830214959g:plain  f:id:minamikori:20181203141442g:plain  f:id:minamikori:20181203141522g:plain

 

 今回のINCで使用した構築を紹介します。左から採用した順に並べています。

 

構築経緯の説明

 

 前回の記事(WCS2019 サンシリーズ 構築原案)でも少し触れましたが、自分はサンシリーズのトップメタがゼルネアス、カイオーガになると予想し、それらに負けないような構築が望ましいと考えていました。そのため、ゼルネアスを一撃で倒せる帯ソルガレオソルガレオと攻撃の相性が良いカプコケコを軸に構築を組みはじめました。次にこれら2匹が苦手とするナットレイカミツルギといった鋼タイプへの打点を持ち、猫騙しと威嚇による誤魔化しも出来るガオガエンが入ってきました。また、ここまでの3体がスカーフカイオーガに隙を見せているため、4匹目は全員に間接的な水耐性を付与出来るグラードンに決まりました。

 大体のカイオーガ構築にはこれで対応できるようになりましたが、基本選出の4体ではルナアーラ構築やグラードン構築に対応出来ません。特に基本選出の3体が地面弱点であるため、グラードン構築には残りの枠で五分五分くらいにもっていかなくてはなりません。以上の事から、グラードンに打点を持ちつつルナアーラシャドーレイを無効化できるポリゴン2、晴れ下で相手のグラゼルネを縛りつつこちらのグラードンともシナジーがある葉緑素持ちの珠フシギバナを採用しました。

f:id:minamikori:20180830214730g:plainf:id:minamikori:20171016204055g:plainf:id:minamikori:20180830214959g:plainf:id:minamikori:20180830215251g:plainf:id:minamikori:20181203141442g:plainf:id:minamikori:20181207020321g:plain

 ポリゴン2の使用感はおおむね良好で、多くのルナアーラ構築にはこれで臨みましたが、グラードン対策をフシギバナに任せたためにグラードン+炎×2という構築が非常に苦しくなってしまいました。なんとかできないかと考えたところ、オーバーヒートで大体のグラードンが落とせて、追い風が使えるサンパワーリザードンの採用に至りました。体力はゴリゴリ削れていきますが、S操作役を持つことによって上の構成にもグラードンを選出しやすくなるのはフシギバナにはない利点であり、多くのグラードン構築に対して活躍してくれました。以上で大体の構成に対する選出が決まったので、後は持ち物等を調整しながら本番に臨みました。以下がINCで使用した技構成等になります。 

ポケモン 持ち物 技1 技2 技3 技4
ソルガレオ 命の珠 馬鹿力 メテオドライブ 守る ワイドガード
カプ・コケコ 拘り眼鏡 10万ボルト ボルトチェンジ 草結び マジカルシャイン
ガオガエン イアの実 猫騙 蜻蛉返り 吠える フレアドライブ
グラードン イトケの実 断崖の剣 岩石封じ 守る 炎のパンチ
ポリゴン2 進化の奇石 10万ボルト トリックルーム 自己再生 シャドーボール
リザードン 防塵ゴーグル 追い風 火炎放射 守る オーバーヒート

個体解説

ソルガレオ@命の珠 特性:メタルプロテクト 性格:陽気

実数値(努力値):213(4)‐189(252)‐127‐×‐109‐163(252)

 ゼルネアスに強い伝説枠です。最初は達人の帯を持たせていましたが、ガオガエンとゼルネアスに対する乱数が大きく動くため命の珠を持たせました。ワイドガードカイオーガの根源、潮吹きやグラードンの断崖の剣を防ぐために採用しています。守るは縛りの解除や相手のトリックルーム、追い風の時間稼ぎに使います。最速カプ・テテフを上を取るために最速にしましたが、意地っ張りの方が良いと思います。

 

カプ・コケコ@拘り眼鏡 特性:エレキメイカー 性格:臆病

実数値(努力値):155(76)‐×‐106(4)‐136(164)‐115(156)‐180(108)

 フィールド枠。眼鏡を持つことで禁伝クラスの火力を手に入れました。CS252が一番強くまた自然な配分ですが、雨乞いトルネロス+スカーフカイオーガ相手にはグラードンを後出しする立ち回りが出来ないため、C222カイオーガの熱湯を耐える所まで努力値を振りました。そのかわりに素早さが大きく下がりましたが、ランキング30位中での最速がトルネロスのため特に問題はないと考えました(アーゴヨンには2回倒されましたが)。技に関しては、10万ボルトと交代技のボルトチェンジグラードンや避雷針入りカイオーガ構築に刺さる草結びを必須技として採用しました。残り一枠は放電とマジカルシャインで迷いましたが、隣を気にせず打てる全体技という点を評価してマジカルシャインを採用しました。

 

ガオガエン@イアの実 特性:威嚇 性格:慎重

実数値(努力値):200(236)‐135‐110‐×‐155(244)‐84(28)

 猫騙し+後攻蜻蛉返りでソルガレオ、コケコの有利な対面を用意する枠。また、吠えるを使ってジオコンゼルネアスを流す役割も持っています。地面弱点ですが、威嚇持ちのため対グラードン構築に選出しなくてはならず、その際はかなり丁寧に扱う必要がありました。攻撃技ははたきおとすと選択ですが、カミツルギの処理を考えるとフレアドライブの方が適していると考えました。

 

グラードン@イトケの実 特性:日照り 性格:意地っ張り

実数値(努力値):201(204)‐211(172)‐161(4)‐125(116)‐112(12)

 最強の天候枠。他の構築ではグラードンをメインに据えていることが多いと見受けられますが、この構築では日照りのサポートを期待して採用しました。とりあえずC222カイオーガのダブルダメ潮吹きを晴れ下イトケの実込みで2耐えするところまで努力値を振り、残りを攻撃に回しました。A特化個体でないためH振りガオガエンが乱数一発になりますが、グラードンは後攻で行動することが多いため、攻撃一発の威力よりも行動回数を稼いだ方が良いと判断しました。専用技の断崖の剣、集中攻撃を防ぐための守るは必須技です。岩石封じは縛り関係を逆転できる点、グラードン対面で押されやすいワイドガードをかわしてホウオウやファイアローに大ダメージを与えられる点を評価しました。最後の炎のパンチはカミツルギナットレイメタですが、場合によっては雷パンチや地団駄などと選択になります。

 

ポリゴン2@進化の奇石 特性:アナライズ 性格:冷静

実数値(努力値):191(244)‐×‐118(60)‐148(76)‐130(116)‐58

 ルナアーラ構築に選出する補完枠です。トリックルームが使えるS操作役でもあります。数値と自己再生による高耐久力もさることながらコケコの展開するフィールドとアナライズによってある程度の火力もあります。トレース、ダウンロード、アナライズから選択ですが、トレースはカイオーガ対面で事故が起こりやすく、ダウンロードは発動した時の火力は3つの特性内で最も高いものの伝説ルールではD>Bのポケモンが多く火力が出にくいです。そのため発動機会が多く、仮想敵を倒すには十分な火力を出せるアナライズを選択しました。技は仮想敵への打点となる10万ボルトと詰めの場面で有効な自己再生は確定。シャドーボールはもともと冷凍ビームでしたが、ポリゴン2グラードン構築への選出に絡まなくなったことから変更しました。ルナアーラメタのつもりで採用しましたが、実際はルナアーラの処理に使用しなかったためトライアタックが有効だと思います。トリックルームは追い風メタですがアナライズの補正がかかりづらくなるため使い所を見極める必要があります。

 

リザードン@防塵ゴーグル 特性:サンパワー 性格:臆病

実数値(努力値):159(44)‐×‐102(28)‐152(180)‐106(4)‐167(252)

 対グラードン最終兵器かつS操作役。防塵ゴーグルは眠り粉を使ってくる葉緑素ポケモンや胞子ドーブル、またモロバレルなどの怒りの粉持ちを無視して攻撃できる便利な持ち物です。最初はグラードンを倒すためだけに採用していましたが、ゼルネアスくらいならオバヒで一撃、火炎放射でも無振りカプ・テテフやH252振りクロバットを高乱数一発というすさまじい火力の持ち主です。反面耐久は低い部類に入るので、このポケモンをいかに行動させるかがグラードン構築への勝敗を分けるといっても過言ではありません。

 

立ち回り解説

 

 ここではある程度見る伝説の並びに対しての選出と立ち回りを説明します。Z技、メガシンカ禁止のサンシリーズの場合例外が発生しづらいため、以下のパーティに対しては選出を短時間で決めることが出来ました。

vsオーガゼルネ

f:id:minamikori:20181008203730g:plainf:id:minamikori:20181208231639g:plain

先発:ソルガレオカプコケコ 後発:ガオガエングラードン

 サンシリーズ最強の怪物2匹ですが、オーガ入りの中では戦いやすい部類です。ソルガレオでゼルネを倒すかジオコンを積んだゼルネを吠えるで流し、天候を取りつつ攻撃していきます。また、トルネロス+スカーフカイオーガの先発にも遭遇しましたが、その場合ソルガレオはワイガ、コケコはオーガに10万ボルトを打ちましょう。潮吹きか根源ならアドバンテージを取れ、熱湯なら両方とも耐えてカイオーガを倒せるので、ゼルネの動きに気を付けて立ち回ります。正直楽に勝てる相手だと思っていましたが、INC本番では慢心して負けました。しっかり立ち回れば負けない相手なので、とにかく集中しましょう。

 

vsオーガネクロ

f:id:minamikori:20181008203730g:plainf:id:minamikori:20181208233208g:plainf:id:minamikori:20180830214730g:plain

日食ネクロズマの画像がなかったためソルガレオと通常ネクロズマで代用しました。


先発:ソルガレオカプ・コケコ 後発:ガオガエングラードン

 オーガ+トリルの組み合わせが殆どです。一度目のトリルターンを猫騙し、ワイドガード、日照り等の要素でやり過ごし、トリルが切れたところで畳みかけるのが理想的な展開です。威嚇を入れると日食ネクロズマが置物になるため、トリル中に放置することも大事です。これも構築レベルで相性が良いためINCで慢心していたところ、サイコフィールドを忘れて眼鏡潮吹きを許してしまい完全敗北しました。集中すれば何とかなります。とりあえず相手の構築を見て勝った気にならないことが大事です。

 

vsディアオーガ

f:id:minamikori:20181008203730g:plainf:id:minamikori:20181209000145g:plain

先発:ソルガレオカプ・コケコ 後発ガオガエングラードン

 ディアオーガは基本的にディアルガ+αという先発でトリックルームを展開してくるため、こちらがとる戦法自体はオーガネクロと同じです。しかしディアルガが大地の力を覚えていた場合ソルガレオが行動しづらくなるため、グラードンで攻めなくてはなりません。断崖を当てたい相手に2回以上外さなければ大丈夫ですが、オーガ構築の中では一番の難敵だと言えます。また、極まれにトリルを持たないディアルガがいます。その場合はオーガゼルネと同じ立ち回りでOKです。

 

 vsオーガイベル

f:id:minamikori:20181008203730g:plainf:id:minamikori:20181209155552g:plain

先発:カプ・コケコガオガエン 後発:ソルガレオグラードン

 猫騙し+追い風展開をされないように、こちらも猫+コケコを並べます。たまにライチュウトゲデマルが入っていることがありますが、その場合は眼鏡コケコのマジカルシャインや草結びで削っていきましょう。カイオーガを倒せばガオガエングラードンが通り、イベルタルを倒せばソルガレオが通ります。特殊型でさえなければイベルタルは威嚇で抑えられるため、イベルオーガが並んで上から攻撃できる状況を作らないように注意しましょう。

 

vsルナオーガ

f:id:minamikori:20181008203730g:plainf:id:minamikori:20181208234447g:plain

先発:カプ・コケコガオガエン 後発:ポリゴン2グラードン

 ルナアーラがいるのでソルガレオの代わりにポリゴン2を選出します。なるべくガオガエンポリゴン2の並びを保ちつつサイクルを回します。グラードンが雨下でカイオーガと対面した場合1体以上を失うことになるため、グラードンはなるべく後発に置いておくこともルナオーガと戦う際のコツです。こちらの伝説が一体で構築のパワーは下がりますが相性自体は良好なので、カイオーガを倒せたら後はポリゴン2ガオガエンで詰ませることが出来ます。

 

vsルナゼルネ

f:id:minamikori:20181208234447g:plainf:id:minamikori:20181208231639g:plain

先発:カプ・コケコガオガエン 後発:ソルガレオポリゴン2

 非カイオーガ構築では一番の使用率だと勝手に思っている並びです。INCではルナゼルネガエン+ドーブルドクロッグクロバットのような並びしか見なかったのですが、何かあったのでしょうか。戦い方ですが、とにかくジオコンを吠えるなりゼルネアス自体倒すなりして抑えておきます。この構築では使いませんでしたが、バークアウトも有効な対策と言えます。ジオコンを止めてしまえば後のポケモンは基本的にゼルネアスの補助要員であり、パワーも低いのでゴリ押しが通ります。

 

vsイベルゼルネ

f:id:minamikori:20181209155552g:plainf:id:minamikori:20181208231639g:plain

先発:カプ・コケコガオガエン 後発:ソルガレオグラードン

 ゼルネアスのジオコン展開をイベルタルがサポートする並び。ソルガレオイベルタルに縛られていますが、幸いカプ・コケコ、ガオガエンが比較的フリーになることが多いです。イベルタルを倒す→ソルガレオを通す、もしくは吠えるでジオコンを流す→カプ・コケコ、グラードンを通すという2つのプランを意識して動くと良いです。

 

vsグラゼルネ

f:id:minamikori:20180830214959g:plainf:id:minamikori:20181208231639g:plain

先発:ガオガエンリザードン 後発:ソルガレオカプ・コケコ

 グラードン構築では恐らく一番見る形の相手ではないでしょうか。ここに来てリザードンに頑張ってもらいます。グラードンもゼルネアスもサンパワーオバヒで即死するため、対面したら迷わずオバヒを押します。相手が引けばその分リザードンの隣が動きやすくなるため、交代読みは一切しません。地面弱点のカプ・コケコをわざわざ選出する理由ですが、これは蜻蛉返り+草結びでグラードンを落とせるため、ポリゴン2グラードンを入れておくよりも相手に刺さることが多いからです。ワイドガードをうまく使えば蜻蛉返りからカプ・コケコにつなぐことも簡単なので、レーティングではよくこの処理パターンを使用しました。

 

vsグライベル

f:id:minamikori:20180830214959g:plainf:id:minamikori:20181209155552g:plain

先発:リザードンガオガエン 後発:ソルガレオカプ・コケコ

 前述のグラゼルネと立ち回りは同じです。しかし基本ジオコン型しかないゼルネアスと異なり、イベルタルの型が非常に多彩なため安定しないマッチングです。両方ともソルガレオに強く、ワイドガードが使いづらい場面が多々あります。相手のグラードンを早く倒してコケコを動かすことが重要になります。トップメタのオーガゼルネが凄まじく重いこの組み合わせは弱いと考えて対策を怠っていましたが今回のINC1800越えのプレイヤーにグライベルが人気だったことは驚きで、自らの思考の至らなさを実感させられました。

 

vsグラレシラム

f:id:minamikori:20180830214959g:plainf:id:minamikori:20181210225428g:plain

先発:グラードンリザードン 後発:ガオガエンソルガレオ

 見た瞬間に降参するレベルで重い組み合わせですが、追い風か攻撃かのじゃんけんに成功すれば何とか勝てないことはないです。じゃんけんに負けたら青い炎で全滅します。正直数が少ないため対策も全くしておらず、これに負けても他で取り返せば良いやと投げましたが、INC中は運よく遭遇しませんでした。

 

vsその他

f:id:minamikori:20181213140903g:plainf:id:minamikori:20181213140924g:plainetc...

先発:ソルガレオガオガエン 後発:カプ・コケコグラードン

上に挙げた伝説が一体も入っていない並びにはこちらの最も強い選出をぶつけます。伝説ポケモンの中では低パワーな相手ばかりなので、地力の差で押し切れます。

 

成績とあとがき

 

最終レート1822 60位

 今回のINCは色テテフの影響(?)でボーダーが前年よりも大きく上昇しました。1800から1勝くらいで抜けられると思っていましたが、認識が甘かったようです。できればムーンシリーズでも使いたかったのですが、今の構成はジメンZグラードンで簡単に詰むので難しそうです。なので多分次はカイオーガ以外の別系統構築を使うことになりそうです。ムーンシリーズでは更に良い構築を組めるようにできればと思います。

WCS2019 サンシリーズ 構築原案

f:id:minamikori:20180830214730g:plain f:id:minamikori:20171016204055g:plain f:id:minamikori:20180830215251g:plainf:id:minamikori:20180830214959g:plain +補完の2匹

 

メガシンカやZ技といった7世代の主力要素、加えてゲンシカイキが禁止というレギュレーションの下、カイオーガとジオコンゼルネアスが伝説ポケモンのトップメタになると予想し、2匹を対策する形から構築をスタートさせました。グラードンで雨天候を抑えつつ、残り3匹が攻撃を通していくのが基本的なプランですが、補完の2匹によって動きを変えられるかもしれません。まだ全然練られておらず完成度は低いものですが、これが7世代GSルールのたたき台になってくれたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

サンムーン全国ダブルシーズン6使用構築

f:id:minamikori:20151003203458g:plainf:id:minamikori:20171008111109g:plainf:id:minamikori:20150620170026g:plainf:id:minamikori:20171015171358g:plainf:id:minamikori:20170809193956g:plainf:id:minamikori:20171015171237g:plain

シーズン6で使用した構築を紹介します。左から採用した順に並べています。

 

〈構築全体の説明〉

シーズン6におけるバンギラスの増加、それによる(と思われる)テテフの増加から

雨パが環境に刺さるのではないかと考え、ペリッパー+雨乞いキングドラから構築を

始めました。次にナットをはじめとする草枠への対策としてヒートロトムを採用、

また、キングドラの障害になる水タイプのケアとしてモロバレルを採用しました。最後に雨以外の並びも作ろうと思い、エルフーンメガゲンガーを採用しました。

 

〈個体説明〉

ペリッパー@バンジの実 特性:雨降らし 性格:控えめ

実数値:167‐×‐121‐129‐96‐109

技:暴風/熱湯/ワイドガード/守る

サンムーン環境になってから超強化されたポケモン。雨パが苦手とする草タイプに暴風で攻めてゆくことができます。CS振りが多い印象を受けますが、天候奪取のための交換を考慮して、耐久に多く努力値を割きました。エルフーンが追い風を覚えるので、岩雪崩などの全体技を防ぐワイドガードを採用しています。案外読まれない技でもあり、個人的におすすめです。

 

キングドラ@ミズz 特性:すいすい 性格:控えめ

実数値:150-×-115-161-116-137

技:濁流/冷凍ビーム/雨乞い/守る

言わずと知れた雨アタッカーの代表格。環境的にはカプ4体の登場で向かい風に見えますが、新要素のz技との相性がいいので差し引き0かなと思っています。濁流さえ外さなければ非常に強力なエースです。メガボーマンダと霊獣ランドロスの処理を考え、冷凍ビームを採用しています。また雨乞いを採用することで、リザYとの天候合戦にある程度有利に出られます。

 

ヒートロトム@拘りスカーフ 特性:浮遊 性格:控えめ

実数値:141-×-127-159-127-135

技:オーバーヒート/10万ボルト/ボルトチェンジ/トリック

トリックで、ポリゴン2などの耐久ポケモンを機能停止に追い込むことができ、ボルトチェンジでサイクル戦を円滑に行えます。雷を採用してもいいかもしれませんが、ペリッパーを選出しない場合を想定して10万ボルトに決めました。

 

モロバレル@ウタンの実 特性:再生力 性格:呑気

実数値:221-×-117-105-116-45

技:ヘドロ爆弾/怒りの粉/キノコの胞子/守る

ウタンの実を持たせることで、カプ・テテフ入り構築に対しても、ある程度は選出できるようにしています。怒りの粉とキノコの胞子は言うまでもないですが、ルンパッパやモロバレルへの打点としてヘドロ爆弾を採用しました。

 

エルフーン@気合の襷 特性:悪戯心 性格:臆病

実数値:167-×-105-97-100-180

技:ムーンフォース/嘘泣き/追い風/アンコール

追い風や嘘泣きで味方をサポートします。一応サザンドラへの打点にムーンフォースを採用していますがこの枠に関しては考察の余地があります(嘘泣き追い風アンコールに加えて雨乞いを習得できるイルミーゼなど)。 第7世代になって悪戯心は弱体化しましたが、まだまだ第一線で活躍できるポテンシャルを秘めたポケモンです。

 

ゲンガー@ゲンガナイト 特性:呪われボディ 性格:臆病

実数値:(メガシンカ前)135-×-81-182-95-178

    (メガシンカ後)135-×-101-222-115-200

技:シャドーボール/ヘドロ爆弾/鬼火/守る

最後に採用されたメガシンカ枠です。環境的にはカプ4体が役割対象となっています。しかしカプ・コケコの影響で最速130族という素早さラインがダブルバトル環境でかなり意識されるようになり、そのため想定外のポケモンが拘りスカーフを持っていて一撃で倒された、という事態が何度かありました。それでも影踏みによるサイクルカットなど、他にはない独特の強みがあって、十分活躍したと思います。 

 

〈立ち廻りについて〉

vsガルーラスタン

f:id:minamikori:20170810201237g:plainf:id:minamikori:20151003202112g:plainf:id:minamikori:20150715220559g:plainf:id:minamikori:20171015214840g:plain

 

基本選出:エルフーンゲンガーモロバレルキングドラ

型が多く、他のパーティと比べて出てくるポケモンを絞ることが極めて難しいと思います。なので、メガゲンガーで相手のサイクルを遮断した後、相手の行動に適宜対応していくことが求められます。守るや怒りの粉による様子見が重要です。

立ち回りとは関係ないですが、ヒードランのクサzでキングドラを吹っ飛ばされたことがあります。負けるときは負けると考えて事に臨みましょう。

 

vsリザY構築

f:id:minamikori:20150619202954g:plainf:id:minamikori:20150715220559g:plainf:id:minamikori:20170810201237g:plain 

霊獣ランドロスリザY+素早さ操作要員+ワイドガード持ちといった構成。

 

基本選出:ペリッパーキングドラロトムメガゲンガーorモロバレル

相手の行動パターンが少ないので、かなり具体的な記述になります。

基本的にリザYは初手に出されるので、相手がメガシンカしてくれるようにペリッパーキングドラを選出。リザードンが出てきたら、ペリッパーロトムに交代させ、キングドラが雨乞いを選択。次のターン相手のリザYが引っ込むので、交代先に向けてロトムボルトチェンジキングドラはz技を選択。その後はペリッパーと雨乞いで天候を握りつつ相手を濁流で削る。

例外はありますが、だいたいこんな感じでいいと思います。

リザY入りにクレセリアがいた場合、大体トリックルームをしてくるため、クレセをみたらモロバレル選出を決めてもいいかもしれません。

 

vs 砂パーティ(バンドリマンダ)

f:id:minamikori:20171015222632g:plainf:id:minamikori:20150620165728g:plainf:id:minamikori:20171015222720g:plain

 

基本選出:ぺリッパーキングドラエルフーンゲンガーorモロバレル

天候を取っていく考えはリザY構築と変わりませんが、岩雪崩やハイパーボイスといった全体技をメインに据えている並びなので、ペリッパーワイドガードをうまく使っていく必要があります。バンギラスは、トリックルームを使いそうなポケモン(クレセリアやポリゴン2など)がいたら素早さが遅い個体、いなければ スカーフ持ちくらいの大雑把な判定は可能です。選出画面の段階で、ある程度の目星をつけておくといいと思います。

 

〈戦績について〉

最高レート1910 最終レート1817 161位

 

準伝説を一匹も使っていないので、準伝説の厳選をする時間がなかったり、過去作を持っていない人でも組みやすいはず。エルフーンにアンコールと嘘泣きを遺伝させるのが若干面倒かもしれませんが。

ナットレイがきついだとか雨パで終わりだとか、欠点を残した構築であることは否めません。皆さんもっといい構築を組んでください。

この構築について何か質問があれば、コメントに書いていただくと嬉しいです。

 

Z雨乞い

雨乞いをZ技にすると天候を雨にする効果に加え使用したポケモンの素早さが1段階上昇します。普通に使うのならハイドロポンプなどの攻撃技をZ技にした方が強いのですが、Z雨乞いが活きる瞬間もあるんじゃないかと。

 

〈Z雨乞いが有効だと思われる場面〉

こちらのポケモンは、

CS252振りニョロトノ@ミズZ CS252振りルンパッパ@命の珠とします。

 

vsバンドリマンダ+電気タイプ

f:id:minamikori:20171015222720g:plainf:id:minamikori:20171015222625g:plainf:id:minamikori:20150620165728g:plainf:id:minamikori:20171016204055g:plain

Z雨乞いが効力を発揮するのが先発ドリュウズボーマンダと対面した時です。

経験則ですが、相手の行動は大体2パターンに分かれます。

ボーマンダバンギラスに交代、ドリュウズは守るか岩雪崩を選択

ボーマンダが居座り、ドリュウズバンギラスに交代

ここでニョロトノはZ雨乞いを選択。ルンパッパは冷凍ビームをボーマンダ側に撃ちます。ルンパッパ側の行動はボーマンダが動いたときの保険です。①の場合はニョロトノがひるまない限り天候を取ることができます。②の場合はボーマンダが守るを選択しなければ、ボーマンダを突破しつつ天候を取ることができます。また、雨天候を維持しても、ボーマンダ+カプコケコの並びに対して、本来なら択が生じてしまいます。ですがニョロトノの素早さが1段階上昇しているので、ボーマンダを冷凍ビームで、カプ・コケコはルンパッパの熱湯で両縛りにできます。

 

〈Z雨乞いである必要性〉

前述の対面を捌くために必ずしもZ雨乞いを使う必要はありません。普通にニョロトノを後発にして、初手をボルトチェンジが使えるポケモンにすればいいのです。しかし、本来互角の対面で、確実にアドバンテージを取る立ち回りを事前に用意しておくのが重要だと思っています。 

 

追い風用メガクチート

f:id:minamikori:20150820082525g:plain

性格:意地っ張り

努力値:H252 A28 B4 D60 S164

火力

H4振りメガガルーラアイアンヘッドで確定2発

A一段階下がった状態でH252振りニンフィアアイアンヘッドで確定1発

耐久

C特化ヒードランの熱風ダブルダメージで確定2発

無振りサンダーの10万ボルト確定3発

 C特化ニンフィアハイパーボイス2発をメガシンカ前+メガシンカ後で耐える

素早さ

無振り70属抜き、追い風発動時最速ボルトロス抜き

 

突破力は補正をかけるだけでも十分あると思い、耐久と素早さに配分。

隣のポケモンとの集中攻撃でたいていのポケモンが倒せるので火力不足はあまり感じませんでした。

トリックルームを使うとき、クチートはHA振りでいいと思いますが、後手に回る際、耐久調整が活きてくると感じました。